Clannad box art
PS2

Clannad

2009 · NEC · Compilation · 1 player

About

『CLANNAD』は、Keyが2004年にWindows向けに制作した全年齢対象のビジュアルノベルを、インターチャネルがPlayStation 2へ移植した作品である。本レコードの発売日は2009年7月30日で、初出のPS2版(2006年2月23日)を低価格のBest版として再発売したものに当たる。原作の企画・主筆は麻枝准、シナリオは涼元悠一・魁らも参加し、樋上いたるのキャラクターデザイン、折戸伸治・戸越まごめ・麻枝准らの音楽が物語を支える。

主人公は、家庭内の確執と肩のけがから学校にも家にも居場所を見いだせずにいる高校三年生、岡崎朋也。新学期の坂道で病気のため留年した古河渚と出会い、演劇部をもう一度作りたいという彼女の願いに力を貸すことから、止まっていた日常が少しずつ動き出す。学園の友人、商店街の人々、各家庭との関わりを通じ、朋也自身も他者を支えることと自分の家族に向き合うことを学んでいく。

基本は文章と会話を読み進め、要所で選ぶ行動や返答によって展開が分岐するアドベンチャー形式だ。同じ学園の日々から別の人物の問題へ踏み込めるため、選択は恋愛の成否だけでなく、誰の過去や家族、将来に寄り添うかを決めるものになる。既読文のスキップ、セーブ/ロード、CG・音楽・用語集などの閲覧要素も備え、複数周回で物語の全体像を追う作りになっている。

渚のほか、双子の妹を気遣う藤林杏、図書室に通う天才少女の一ノ瀬ことみ、ヒトデの木彫りを配る伊吹風子、生徒会長を目指す転校生の坂上智代など、それぞれ異なる事情を抱えた人物のシナリオが用意されている。宮沢有紀寧、相楽美佐枝、柊勝平、春原兄妹、幸村俊夫といった脇役にも物語があり、恋愛一辺倒ではなく、友情や家族、町で受け継がれる縁を描く群像劇として広がっていく。

物語は主に「学園編」と、その先を描く「AFTER STORY」で構成される。個別シナリオをクリアして集める「光の玉」が進行の鍵となり、十分に集めることで渚を軸にした後日談へ到達できる。学園での選択の積み重ねが卒業後の人生にもつながるため、朋也と渚の関係だけでなく、親子や夫婦としての時間まで見届ける長い構成が本作の特徴である。

日常の合間には、廃材で体を作った人形と一人の少女がいる「幻想世界」の場面が挿入される。一見すると学園の出来事から離れた静かな断章だが、周回と後半の物語を経るにつれて意味が結び付き、光の玉や本編の結末を理解する手掛かりになる。明るい掛け合い、部活動や町の騒動のユーモアと、喪失や再生を扱うドラマを並行させる演出が、長編を通した感情の起伏を形作っている。

PS2移植版は、無音だった初期PC版に対して、主人公の朋也を除く登場人物へキャラクターボイスを初めて加えた版である。渚役の中原麻衣、杏役の広橋涼、ことみ役の能登麻美子、風子役の野中藍、智代役の桑島法子らによる演技が、文章中心の画面に会話の間合いや感情の強弱を与える。2008年のWindows用『CLANNAD FULL VOICE』以降の音声対応版は、このPS2版で導入された声を基盤としている。

2009年のBest版はPS2版の再発売であり、後年のPSP版や据え置き機版に見られる追加CG、実績・トロフィー、言語対応といった各機種固有の拡張を持つ版ではない。遊ぶ際は、絵と立ち絵、選択肢、BGM、ボイスを中心にした当時のコンソール向けビジュアルノベルとして、PS2版独自の操作感と音声付きの物語を味わえる。

Gallery

Clannad — Box front
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Clannad — Box back
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Clannad — Title screen
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Clannad — Screenshot
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Details

Developer
NEC
Publisher
NEC
Genre
Compilation
Players
1
Release Date
July 30, 2009
System
PS2

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